10代の夏

5時に寝て、7時に目が覚めた

 

妹は友達の家に遊びに行っている

母は出産を終えたばかりの親戚(詳しい間柄は知らない)の家でお手伝いをしている

 

おじさんは出張にいっている

 

 

起きてひとりなのは久しぶりだ

学校に行ってなかった時以来か

今7時ということは、私は1時間前にうまれている

いや、そんなことはどうでもいいか、と思い

かかとに視線を落とした

青紫色のかかとに、スニーカーの線が赤黒く残っている

 

バイトは靴しかだめだし、もちろん休める状況でもないので、5時間打撲したかかとで勤務した

それはいい、自分が選んだことだし

 

 

 

土曜のことだ

 

「最近の若い子は音を上げるのはやいからね〜w  もっとはばかったほうがいいよ??」

 

そう声をかけてきたのは私より前から働いている5.60代の女性アルバイター

 

腰の悪いその人に変わって、くじの商品を取りに走り、ドリンク補充から戻ってこないその人の代わりにレジや揚げ物を一人でまわした

 

その人が言ってる「音をあげた」というのは、私が退勤して着替えてから、休憩用の椅子で足の様子を見ていたことをいってるんだろうか

 

そもそもそのおばさんは、自分が明日(日曜)自分が休む代わりに私が出勤になったことを知らないのだろうか?

だから感謝しろとは言わないが、せめてモチベーションを下げることを言うのは避けるのが普通だと思っていたので一瞬驚いた

 

でもまぁよく考えてみると、私のその人に抱いてるイメージは「仕事が出来なくて性格が悪いから、他人を威嚇することでしか優位に立った気になれない人」という感じだったので、まぁこんなもんか、とも思った

 

うわ、それを考えてる私が1番性格悪いわ

 

まぁ私くらい性格が悪くないと人に傷つけられてばかりになってしまいそうな気がするので、自分の性格の悪さは受け入れるとしよう

 

そんなこんなで今日のバイト

 

失敗というか、ただ新しいシステムを知らなかっただけなのだけれど、それを鼻で笑われたり

客に小銭を投げつけられたり

 

よくあることなのだが、今日は一段とこたえる

 

足の痛みに吐き気を覚えながら帰宅

時刻は17時15分

どう表したらいいか分からないけど、

じゅくじゅくでグズグズな色をしている

横から見ると少し腫れてるかな?

 

メールの整理をしようとアプリを開くと、

minne、ヴィレヴァンアニメイトから

クーポンが届いていた

 

☆お誕生日おめでとうございます☆

 

その日見たはじめてのおめでとうという言葉に

お知らせを受信する設定にしておいてよかったなぁ、と思った

 

大人になるにつれ、誕生日というものはこういう日が多くなるんだろう

友達がたくさんいる人は違うだろうけど

私は友達がつくれない

 

そろそろひとりで楽しく生きる術を身につける必要がでてくる歳か、うまく取り繕って、楽しい部分や嬉しさだけを共有して、辛さや苦しさは自分の中で消化する力を養わなければ

 

そうすれば不快な思いを周りにさせることなく、周りに幸せだけを振りまける人間になれるに違いない

 

まずは周りに振りまける幸せというものを、自分でみつけよう

 

20歳までに養いたい力や身につけたいものは無限にあるけど、きっと一生この欲はなくならないんだろう、なくならないでほしいなぁ。